

指導者プロフィール |
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指導者プロフィール |
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| 4歳よりピアノを始める。17歳よりホルンを始める。 東京藝術大学音楽学部卒業。米国ノースウェスタン大学院にて研鑽を継ぐ。 1984年〜1986年バハレーン日本人学校非常勤講師。(バハレーン日本人学校校歌ピアノ伴奏譜を編曲) 1993年〜1999年マレーシア国立交響楽団ホルン奏者。 現在、日本ホルン協会会員 <社>全日本ピアノ指導者協会会員 相模ホルンクラブメンバー ピアノを平尾はるな、ホルンを千葉馨、D.クレヴェンジャー、M.ハックルマン,K.べッツの各氏に師事(敬称略) ピアノの指導は大学在学中より行う。 バハレーン在住時は現地のコーラスグループの指導、ピアノ伴奏を行う。 マレーシア在住時においては、ISKLインターナショナルスクール・オブ・クアラルンプールにて、伴奏ボランティアを行う。 英国王立音楽検定に毎年優秀な成績でのマレーシア人合格者を輩出。 ジャパンクラブにて数々のコンサートを主催、マレーシア人との交流も行う。 |
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指導の方針 |
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| 音楽を学ぶ動機は人それぞれです。一人一人の生徒さんのご希望にあわせて、オーダーメイドのカリキュラムを組んでいます。 | ||
主な指導方法 |
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| レヴェル | 参考となる教材 | 主な指導法 |
| 初心者(主に3歳から未就学児童) | 体全体を使って音楽を体験しながら、リズム、音楽の基礎知識について学びます。桐朋学園子供のための音楽教室でやっているような、わらべ歌を中心として音楽の基礎を教える方法を基に、自分のオリジナルを使用しています。、先生と生徒との人間関係が、お互いになれてきた頃を見計らって(大体半年くらいかかると思います)、教則本を使い始めます。いろいろな入門用教則本がありますが、主に、バスティン、クローバーを使用しています。またクラウス・ルンツェの「ふたつの手」は小さいお子さんに欠かせません。 | |
| 初心者(小学生以上) | 入門用教則本から始めますが、体全体で音楽を感じていくように指導します。特にリズムの指導は、ボディパーカッションのアイディアを生かしています。楽譜が読めるようになるには、声に出して読む、書く、聞く、弾くを繰り返します。 | |
| 初心者(成人) | まず楽しむことが大切ですので、少しでも楽しめるような教材と雰囲気を大切にして、教則本を選びます。 | |
| 入門A | バイエル中ほどのレヴェル | 指と頭の体操として、音階と主な和音を学びながら、なるべくその生徒さんの得意不得意が交互になるように、教材を選びます。また折りにふれて、ジャズやロックも取り入れていきます。 |
| 入門B | バイエル後半のレヴェル | 連弾などのアンサンブルにも取り組みます。このころから、バロック、クラシック、ロマン派、近代、現代の作品をまんべんなく取り混ぜていきます。 |
| 入門C | バイエル終了レヴェル | 簡単な伴奏付け、作曲なども取り入れます。 |
| 中級A | ブルグミューラー25番程度 | このレヴェルあたりから、技術的な教則本ーツェルニーの100番、小さな手の練習曲などが一般的ですが、私は、大きい楽譜が手に入ることと、ひとつひとつの練習曲の前に予備練習が付いていることなどから、たとえばピアノのABCなどを加えます |
| 中級B | ツェルニー30番程度 | 普通ならツェルニーの30番や、ピアノのラジリテなどが技術的な教則本として、良く使われますが、主にピュイグ・ロジェ・ピアノ教本を使用します。この教本は、非常によくできていて、頭、指、手首、腕など体のあらゆる部分をうまく組み合わせて使わない弾けないようになっています。生徒さんも、無味乾燥で、ひたすら早く弾くことばかり考えがちな、他のものと比べて、とても一生懸命練習してきます。また対位法的作品として、バッハのアンナ・マグダレーナの音楽帳、インヴェンション、フランス組曲、ヘンデルの組曲などを併用します。 |
| 中級C | ツェルニー40番程度 | だいたいこのくらいのレヴェルになると、生徒さんも中学、高校生以上が多くなりますので、学校の歴史や、地理の時間に学習した内容を踏まえながら、ピアノを弾くだけでなく、その作品の生まれた背景、歴史的な状況なども考えながら、作品を仕上げていきます。希望者には、ピティナのピアノ演奏検定などに挑戦することを勧めます。 |
| 上級 | 自分のやりたい作品を中心に指導します。その作品をより豊かに演奏できるよう、技術的=その曲に必要なテクニックを熟練するためのエチュードを選んだり、音楽的なサポートをするよう心がけています。 | |
| 受験生 | 受験に合格するためには、そのための準備とシュミレーションを繰り返しします。例えば、試験当日を想定した場所、雰囲気の中での演奏を何回もすることによって、実際に備えます。 | |
だれでも間違えて弾いてしまうことはあります。でもなんどもなんども同じところで間違えてしまう場合、つい「なんで何度も同じところを間違えてしまうの?」と生徒に質問しても、答えられるわけがないです。答えられないから間違えるわけで、教える側は逆にどうして間違えるのかを考えて、生徒にどうしたらまちがえるのか、どうすれば間違えないようになるのかを教えるのが私の務めだと思っています。
たとえば、左の譜は、フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集より小さな前奏曲の第3番4小節目の左手の部分。ここはなかなかスムーズにいきません。いくら練習したってなかなかうまく弾けるようにはならないと思います。それを練習が足りないから弾けないのではなく、こういう風に練習すれば少しの練習でもうまく行くという風にしたほうがよいと思います。
つまり3拍めの4つの音、4拍めの4つの音だけをひくことはさほど難しくないのです。問題は、3拍目の最後のドと次のファのつなぎ方=親指の動かし方が悪いとドとその後の音がきれいにならばないのです。つまり親指をまずくぐらせる、そして親指を弾いた時には、2の指がドの位置にあること。この二つが大きなポイントになります。
ですから、まず親指が右左とよく動くように練習します。それから親指がファを弾くときには2と3の指がドとラの位置にあるようにする練習をします。これを何回か、リズムも換えながらやることによって、指(体)がその動きを覚えてしまえば、間違えるということが減り、なくなります。
生徒は練習しないから間違えるのではありません。間違えるには必ずどこか指の動きがうまく連携してないから、その繋ぎ目=部品をまず分解して、部品部品を磨きなおして組み立てる、というようにしています。(2006年11月10日)
このレッスン生は、小学校4年生です。ピアノのお稽古は、4歳のころから、周りのお子さんと一緒にある楽器店のグループレッスンではじめました。
私のところには、小学校1年生になったときから来ています。あまりおうちでは練習しないタイプで、いつまでたっても同じレヴェルから脱出できませんが、なんと学校の音楽の成績は大変よいそうです。
ピアノをあまり練習してこない生徒さんは、練習したくないなにかがあるわけですから、それをなるべく取り除いてあげなければいけないと、いろいろ工夫をしています。
例えば、楽譜がよく読めないのであれば、ある程度体でおぼえてお家に帰してあげなければいけません。ちょっと難しい場所を取り出し、弾いてまねをさせます。最初はゆっくり弾いてあげます。指が動くようになったら、少し速くしてみます。できたら必ずほめます。生徒はほめてあげると、一生懸命やるものです。
また、その曲を簡単にアナリーゼーつまり、調は?拍子は?形式は?など知ることも大切なことです。
もちろん、ゆっくりでもいいから音符を読む訓練もします。また時間があれば、ノートに書いてみます。昔自分が英語を勉強しているときの先生が、英語がうまくなるためには、読む、書く、聞く、話す(ピアノでは演奏に当たります)の4つの訓練を平行してやらなければいけないとつねづねおっしゃっていました。音楽も楽譜を読み、書き、自分や人の演奏を聞き、練習していかなければいけないと思います。
最近は、曲を全部やってきなさいといわないことが多いです。1ページだけとか、最初の8小節だけという風に課題を出します。
少しでもできる、できたという満足感は大切です。一度にたくさんの課題を与えても、それをこなすことができる時間と能力がないときは、練習をしたくなくなります。すこしでいいから、すらすら弾けるようにしていらっしゃいということで、生徒さんたちもやる気が出てきます。
また1時間のレッスンのなかでは、ピアノだけでなく、ソルフェージュをはじめとする音楽の基礎訓練は重要です。時間は限られていますが、リズム、視唱の訓練はやるようにしています。これは、ピアノだけでなく、あらゆる楽器の演奏に必要なことですし、アンサンブルをやるときには、この訓練を受けた人と、そうでない人とはやはり違います。
レッスンに来たとき、その1時間がその生徒さんにとって、きてよかったと思える時間にしてあげることがなによりだと思っています。(2003年2月1日)
この曲のおおきなポイントは、なんと言ってもリズムです。楽譜にかいてある音符=リズムがしっかり取れて、演奏できることがまず大切だと思います。多くの方々は、この曲の持つ雰囲気を表現しようと、音色、ペダリング、フレージングに気を使うばかりで、リズム、特に三連符、と付点16分音符と32分音符の弾き分け、全音符、2分音符といった長い音のリズムの感じ方にも十分な配慮がひつようだと思います。
この曲は基本的に8分音符を常に頭の中で数えながら、演奏するとよいと思います。特に最初の4分音符と八分音符のタイがかかったソ♯の音は、八分音符3つ数えることで音楽が前にすすんでいく感じが得られます。そしてその次の16分音符から始まるフレーズがスムーズに流れていくことでしょう。
3小節目から現れる、装飾音の付いた2拍分の伸ばしの音、これは難しいです。おまけにクレッシェンドまでついています。ピアノは構造上たたいてから時間が経つにつれて、音のダイナミックスは減少していきます。ですから、長い伸ばしの中でクレッシェンドというのは、物理的にはありえません。しかしながら、二分音符を八分音符単位でかぞえることで緊張感を保つことはできます。
4小節目の跡にはコンマの上にフェルマータが付いています。これは、ブレス(息)を長く取るという意味です。
5小節目のリズムは正確に弾きわけたいです。多くの方は、なんとなく弾いていますが、この付点16分音符と32分音符のリズムの組み合わせと次の三連符の組み合わせは、数々のクラシック音楽の中に出てきます。前者は4つを3:1に分けたものであり、後者は3等分しています。この4と3の違いがわかって弾かないと、それぞれのリズムが持つ特性は表現できません。私にとっては前者は固く、緊張を伴い、後者はやわらかく、リラックスして弾きたいです。
5小節目のリズムや旋律の緊張にたいして、6小節目は心身ともにリラックスします。10小節目の4拍目をゆっくり丁寧に弾くことでこの小説の楽譜の上に書かれているcedez(すこしゆっくり)を表現したいです。10小節目は元の速さでリズムを数えていきます。1拍目のイ長調の主和音の響きの中に2拍目、3拍目の音を入れていきます。(つづく、2006年7月16日)
12小節めからは、前とは違った展開です。この小節を弾き始める前に、必ず「気合」が必要ですね。このフレーズのクレシェンドは13小節めのソ♯が一番大きくなります。この音は、ピアノだとだんだん音が減っていきますが、気持ちはフォルテのままで14小節の最初のファ♯の音でいったん区切りがつきます。しかしながら左手はこのフレーズに答えるかのように入りますので、息を継ぐのは4拍めの前ですね。
14小節めの4拍めからの左手は練習が必要です。このような音形は、まず分解して見ると簡単です。親指=つまり一番上の音だけ弾いてみる。つぎに下の2つ、1つの音を弾いてみると指の使い方がよくわかります。左手の動きに対して、右手はため息をつくように最初の八分音符をしっかり弾き、次の三連符は力を抜くように弾きます。15小節めの4拍めの右手は16小節めに向かって弾きます。16小節めは9,10,11と同じように、頭の中でしっかり8分音符の刻みを聞きながら、弾きます。17小節めの響きはあくまでも全音符の4つの音の中に、2拍目の左手、3拍目の右手を入れていきます。
19小節目は今までまた違った展開です。指をしっかりと動かして弾きます。最初の休符をしっかり感じて弾かないと、21小節めからの部分との対比が浮き上がってきません。4拍めから20小節にかけて少しリラックスし、20小節めの頭は少し音量を押さえて、クレッシェンドを効かせます。2分音符を伸ばしている間は緊張を緩めないようにして4拍目の音でリラックスします。22、23小節めから左手の動きをしっかり覚えて聞きながら、右手を弾きます。右手の気持ちのままに弾いてしまうと、暴走してしまいます。クレッシェンドは音量より気持ちのクレシェンドです。なぜならば、24小節めはただのメゾフォルテですから!
24,25小節めは同じことを二回くりかえしますので、特に二回目はこだまのように弾きます。
26小節めの裏拍のレ♯はしっかりと弾きます。最後の4小節は最初の部分と同じです。
この曲はまず2小節のイントロ(こんな音楽ですよ!という予告のようなもの)そして3つの場面があって、最後に最初の場面が戻ってきて終わります。場面ごとに緊張するところ、リラックスするところをつかむこと。それからリズムと音色が大きなポイントかと思います。(2006年11月12日)

この曲は2007年度のPTNAコンペティションの課題曲であり、先日行われた、指導者検定の中級実技の課題にもなった。
きちんと自分で勉強してから受験するべきところを、時間のやりくりがつかず、試験が終わってから、落ち着いて演奏上の注意などを勉強してみた。
メヌエットとはバロック舞曲の仲で、もっとも耳慣れた名称であり、広く親しまれている舞曲である。浜中康子著「ダンスから音楽の表現を学ぼう」(音楽の友社出版)によれば、メヌエットの楽譜はほとんどの場合、4分の3拍子でかかれているが、メヌエットのステップは、6ステップでできており、楽譜上4分の3拍子で書かれていても、4分の6拍子、つまり2小節単位でフレーズを捉えること、とかかれている。
ハイドンの作品における、メヌエットの重要性とは、ヨセフ・ボロッホ、ピーター・コラジオ著「ハイドン・ピアノソナタ演奏の手引き」(全音楽譜出版社)によれば、ハイドンはメヌエットをソナタに多用しており、特にトリオの部分にハイドンのの個性が際立っていると書かれている。
メヌエットは18世紀後半の複数楽章からなるソナタでは、メヌエットを最終楽章とするのが常であった。それはこの時代のギャラント・スタイルの特徴として、ソナタは楽しく快く終わるというのが適切だと考えていたからとされている。
17世紀までは「速い踊り」であったメヌエットが、18世紀に入ると穏やかなテンポになり、トリオを真ん中においてバランスの取れたシンメトリーを築いていることもあり、モーツァルト、、ベートーベンもソナタに使用している。
さてハイドンのこのメヌエットの特徴は、メヌエット部分が3連符、トリオ部分が通常の2分割リズムになっている。特に5段目の右手が2分割、左手が3連符のところは、ピアノを弾く以前にリズムを理解して、手や歌いながらできるようにしておく必要がある。具体的なやり方、指導法はべつの場所で述べることにする。
次の特徴として、同じフレーズが何回も繰り返されるのでそれをどう扱うかという問題。ハイドに限らず、古典派の作品には強弱記号もふくめて、音符以外の情報が非常に少ない.だから強弱をつけないで弾いてよいというのでない。逆にこの時代の状況を鑑みると、口承で指導していたことは明らかであったし、楽器も今のものとは違うし、適度な強弱はつけて演奏するべきだと思う。たとえば、2回続くときは、エコーにするとか、3回続くときは、クレシェンド、ヂミヌエンを活用する。あるフルート奏者によれば、前古典派から古典派の作品においては、その当時上行音型のときはクレシェエンド、下行音型のときは、ディミヌエンドで演奏するのが当たり前だったとおっしゃっている方もいるくらいである。
3番目に装飾音を弾く際、実際指導者検定の指導実技の先生方はあまり気にしている方がいらっしゃらないようだったが、まずは装飾音をつけないで弾いてみる。そのリズムの仲で飾りの音として演奏されるように、指先で弾くことを勧める。装飾音をしっかり弾くと、リズムが重くなってしまう。
4番目にもし近くに弦楽器奏者がいたら、メローディや左手のフレーズをどういうボーイングで弾くか教えていただくとよい。鍵盤楽器は、弦楽器より後発の楽器であり、ボーイングを決めるということは、すなわち、どういうフレーズをとるか、音をどういう風にひくかということがわからないときめられないからである。管楽器奏者もボーイングをみて、演奏のヒントを得ることが多い。
5番目にメヌエットとトリオのつなぎは十分間をとること・これも指導実技のときに指摘していた方がいらっしゃらなかったのは、残念。この間というのは曲者で、なくてもこまずし、ありすぎてもこまる。たいていうまい指揮者というのは、この間の取り方で決まるといっても過言ではない。確かに間をとれとか、休符は書いていないけれど大切なことである。
最後にあまり速く弾くのは、ハイドンの趣旨にそぐわない。4分音符80から88くらいが適当かと思う。(2007年6月3日)

シューマンのピアノ曲はむずかしい。なにしろシューマン自身がピアニストとしてもすぐれていたこともあるし、その当時天才ピアニストと呼ばれた、クララと結婚したこともある。また従来のピアノ演奏技巧とかけ離れた書法をこんなこともできるはず、できるのではないかという幻想=思い込みから技巧的に演奏しにくくしているということもある。天才は狂気と紙一重などということばがあるが、まさにシューマンは作曲かとしての成功と自身の精神障害を考え合わせると、演奏技巧のみならず、音楽の解釈ーその即興性、幻想性のいかに表現スルかという点においても、演奏がむずかしい。
この作品は、シューマンの子供3女エーリエのために書かれたもので、各曲には、表題が付けられている。
puppenは日本語でいうと指人形で、欧米の家庭では、よく子供にお話を聞かせたりするときに使われる。きっと夜寝る前に母親かシューマン自身がベットストーリーを読んだりしている場面を、シューマンが作曲したものと思われる。
早く寝ないと、森から狼がくるよなんてお話を音楽にしたものだとおもえばよい不思議とCの部分のなんとなく怖い雰囲気が理解できる。
さてこの曲は始めの弾き方がとても難しい。シューマンの大好きな一つの音符にクレシェンドとディミヌエンドがくっついている。弦楽器や管楽器、歌手ならなんとか音で表現できるが、ピアノでどうやって表現するのか。これを私は、先日の指導者検定、指導実技のときに、ペダルを使うことで何とか表現するともうしあげたら、或る先生から、ずらして弾くのが当たり前だ、そんなこともしならいのかというようなと講評をいただいた。私は、歌やシューマンのほかの作品の演奏を聴いていて、ピアノだけずらして弾くというのは疑問である。むしろ、その音は大切に、とかよく歌って、気持ちをこめて演奏するという風に解釈するほうが自然だと思う。シューマンのホルンのための作品に、「アダージョとアレグロ」あるが、この作品にも一つの音符に<>が付いている。しかも長く伸ばす音符でなく、4分音符などについているので、聴いてわかるくらい<>は付けられない。そのときホルンの師匠はやはり、少し丁寧に吹いてほしいと解釈したほうがよいといわれた。「詩人の恋」のピアノパーにもこれが良く出てくる。でも実際ずらして弾いたらリズム感がなくなるし、音楽の流れがギクシャクしてしまう。
2ページのイ短調の部分は、クレッシェンドが2小節、2小節、4小節で付けられている。これをどのように弾くかによって効果がまったく違ってくる。私は、1回目、2回目、3回目をやる。これはどういうことかというと、最初は少し、次は少し多く、その次は長く、たくさん多くということである。それから右手でクレッシェンドするより、左手でするほうが、効果も大きいし、弾きやすい。2小節目、4小節目の2拍目左手はディミヌエンドしてクレッシェンドの始まりはPからするようにする。
次にこの曲で大切なことは、Aの部分での外声と内声の処理の仕方だと思う。楽譜に書いたが、最初4小節は左手一番低い部分が下がっていく、次の4小節右手はほぼ同じようなメロディに対して、低音は上がっていく。この違いを感じながら弾こう。ピアノは音域が広くなると音が豊かに聞こえる。狭くなると音がどちらかというとくっついてしまう。
7小節目から高音と低音は対位法的扱いがされている。会話をしているように弾こう。9小節目からは最初からの繰り返しとなる。これを同じようにひくのか、それとも音量を変えて弾くのか、どう弾くのか、頭を悩ませるところである。通常同じことを2回やるときは、強弱をかえる。または強弱の幅を変える。
19〜21小節にかけて、和声的変化がおもしろい。特に20〜21の間はしっかりとること。Aの部分が終わって次のBの部分(イ短調)に行くときは、大きく間をとること。曲想もまったく違うのでこの間は大切。
ここも同じことが二回繰り返される。私なら1回目を少し楽(弱め)にひき、2回目はかなりオーバーに弾く。そして大切なことは、もとのAに戻るとき、しっかり間をとること。この場面転換がうまくできれば、この曲は聞く人に感動を呼ぶことができる。
この曲を練習するときは、左手をピアノで弾きながら、右手で歌ってみるとよい。または、外声だけ弾いてみるとか、低音と内声を左手と右手で弾いてみる(いわゆる分奏)がよりいっそう効果をもたらす。真ん中の部分の16分音符はリズムを買えて練習すればよりしっかり弾けるようになる。(2007年7月3日)
レッスンは、自宅(東京都練馬区大泉学園エリア)で、土曜日の午前中、日曜日のみ行っております。小さいお子さんの初心者は30分ですが、小学生以上のかたは原則として1時間行います。これはピアノの実技指導だけでなく、リズム、楽典を含む音楽全般について指導するとともに、少しでも上達していただくために、譜読みやピアノ奏法のテクニックについてかなり時間をかけるためです。
入会金は不要、レッスン料は、月謝コース:週1回1時間8000円から、ワンレッスンコース:1時間3000円からとなります。楽譜などの教材費はそのつどお願いしております。詳しいことにつきましては、メールにてお問い合わせ下さい。

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