

マレーシアから戻り、とりあえず黒豆を水にひたす。今年のおせちは黒豆に始まり、黒豆に終わった。まずおせちを作るときに大事なのは、何を作るかを考え、買い物をすることである。そのうちのやり方でよいから、どれをつくるか決める。自分の持ち時間と度胸(多少失敗してもいいやくらいの太っ腹=一年に一度しか作らないものなのだから、そんなにうまくできるはずがない!)で決めていけばよいと思う。私は、とりあえず、伝統的なおせちで行きたいので一の重には、黒豆、数の子、田作り、昆布巻き、紅白なます、栗きんとんを入れる。二の重には、焼き物ー私の好きなぶりの照り焼き、えびの甘煮、伊達巻、子供用に牛肉の市松巻き。三の重には、煮しめと例年通り。
さて本格的に作業に取り掛かる。まず簡単な田作り。今年は電子レンジを使うことにした。こうすれば、あらかじめフライパンで照り醤油をつくっておくことができる。田作りをペーパータオルに広げて3分チンする。30秒おきくらいに中の様子を見る。続けてやると焦げてしまうので、様子を見るたびにちょっとひっくり返したりしてやるときれいに仕上がる。これを照り醤油(砂糖、みりん、醤油が1:1:1(大さじ1)で絡める。あらかじめサラダ油を塗ったバットにひろげて、さめたらおしまい。田作りは袋全部使うと、多すぎるので、半分くらい使い、あとは普段のおやつやおつまみにする。これは電子レンジでチンすればよい。またかき揚にたまねぎや人参とともに揚げるとおいしい。
次は、意外と簡単な伊達巻に取りかかる。
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| 大きいはんぺんなら半分、小さいものなら1コをまずミキサーで細かくする | 次に卵3コを入れてまたミキサーにかける。 |
そこに調味料(だし汁、砂糖、醤油を各大さじ1)入れて、さらに混ぜる。これをできれば玉子焼き器に半分入れて、アルミ箔で上をおおって弱火で焼く。レシピには、卵液は漉し器で漉すとあるが、面倒くさいので省略。この手間をかけると、買ってきた伊達巻のように舌触りが滑らかになるようだが、別に漉さなくても、食べられるし、そのほうが素朴で、いかにも家で作りました!という感じがでていいと思う。
表面が乾いたら、上を覆った、アルミ箔の上でひっくり返して、反対側を焼く。これは1,2分ですぐ焼ける。焼けたら、またアルミ箔の上に今度はすだれを載せ、その上に卵を載せる。真ん中に3,4ヶ所平行に包丁で切り込みを入れる。あとは、すだれと卵を持って巻けばおしまい!卵とすだれはちょっとずらしたほうが巻きやすい。それをアルミ箔で包んで、輪ゴムで2ヶ所くらいとめて、置いておけば出来上がり。
次は煮物を一気やろうとおもったのだが、、、黒豆を煮る砂糖が足りない。しょうがない、とりあえず栗きんとんと煮しめに取りかかる。花形人参は包丁でやると、切り落とした部分をなますに使える。なますにつかう大根と人参はともに立て切りにする。横に切って千切りにすると、しなってしまう。きったものを塩水(海水のような辛さ)につける。
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| サツマイモは皮をむき、水に浸す。くちなしも水に浸す。右横では数の子が待機。なますにする大根と人参は塩水に使っている。 | まずしいたけを冷水で戻す。この水は煮しめに使えるのでとっておく。レンコンとごぼうは酢水につけておくと色が良くなる。こんにゃくはさっと炒っておく。サトイモは以前買って処理をして冷凍したものを使用。 | いつかNHKでやっていた、だし汁、酒、醤油、みりんを8:1:1:1で加えて、煮る。圧力なべを使ったせいか?短時間で味がよくしみこんでいた。 |
野菜を切る作業はまとめてやるといいと思う。新聞紙を広げて、その上でごぼうの皮をそげたり、レンコンの皮むきをし、終わったら丸めてゴミ箱へ。台所もよごれないので便利。とにかくいつも片付けながら、作業をしないと、この狭い台所は、手がつけられなくなってしまう。
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| サツマイモとくちなしをつけた水を入れて火にかける。煮しめはもう出来上がり。さやえんどうをちらす。 | サツマイモが柔らかくなったら、ポテトマッシャーでつぶし、栗の甘露煮を煮汁と一緒に入れる。味見して、甘さがたりないようであれば、砂糖を入れる。今年は煮汁がかなり甘かったので、砂糖はいれなかった。おかげで市販品とは比べ物にならないくらい、さっぱりと仕上がった。これも本当は裏ごしをしなくてはいけないのだが、面倒くさいので省略。 | 煮しめは、ちょっと煮すぎてしまって、サトイモや人参が崩れてしまった。まあしょうがない。Never Mind.この気持ちが実は大切。作るたびに落ち込んでいても上達しない。失敗した場合、家族はあまりたべない。捨てるのはもったいないので、自分が食べる。食べているうちに、次はこういうことに気をつけてやればいいんだとわかればいいのだ。 |
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| いよいよ最後に昆布巻きにとりかかる。なんといっても今年はこの昆布巻きのために、一万円払って圧力鍋を買ったので、なんとしても成功させなくては!一応買ってきたその日に練習をしたので、いけると思う。コツというか、かんぴょうは塩でもんでから戻す。煮汁は酒、醤油、みりんと砂糖の代わりに蜂蜜を使った。 | 人参と大根の牛肉巻き。これは大根と人参をさっと茹で、すき焼き用の肉で巻き、仕上げはさっぱりと塩、コショウで仕上げた。 | いよいよ最後。お雑煮(これは家主が新潟なので、新巻鮭に大根、こんにゃく、人参、サトイモ、油揚げなどを酒、醤油で煮込んでいる。)隣は伊達巻が足りなそうなので、もう一度焼いているところ。 |
頑張ったかいあって、なんとかそれらしきものが出来上がった。午後には、えびを茹で、ぶりを焼きすべてを重箱につめた。
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| 朝は、一口ずつ盛り、お雑煮を添えた。 | 重箱につめた様子。かまぼこと伊達巻はすぐなくなってしまう。 | 夜、盛り方を変えてみた。 |
3日には、自分の親・兄弟の家族が集まり、おせちとフォンディシュ、中華点心でパーティをした。特にきんとんと昆布巻きが好評だった。買ってきたもので祝うのもよいけれども、「おいしいね。」という一言は、作るものにとって最高の喜びだと思う。某お料理研究家の「ごちそうさまがききたくて」というのは、本当にあたっていると思う。殆どのものは、お正月に限らず、ふだん作っても、健康にいい食べ物ばかりなので、来年にそなえて、ときどき練習していこうと思う。(2003年1月24日)

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